白砂のあえぎ−2

2004年1月14日
「稽古の邪魔をしちゃ悪いから俺は退散するよ。
 頑張ってな。」
 「ありがとうございます。よかったら稽古つけて下さい。先輩。」
「いや。特に文句を付けるところはないよ。
 射法八節に基づいた見事なものだ。
 何より射姿が美しい。完成されたものに近いな。」

結城は少し赤くなりながら照れて見せる。
先程の凛とした厳しい表情が崩れ、あどけない童顔の顔がほころんだ。
辰巳は逆に照れを感じながら、気恥ずかしくなって的の方を向いた。
ほころんだ結城の口元が艶めかしく、可愛い口元を犯している自分を想像してしまった。
知らず知らずの内に、股間が充血するを感じる。
結城は弓を弓置きに立てかけ、袴を右手で叩いて正座した。

背筋を伸ばし、辰巳を見上げる。
その位置関係がちょうど口の位置に当たると考えに及び、
顔が赤らみそうになる辰巳だった。
心臓の鼓動が結城に聞こえるのではないかと心配して、
落ち着かず弦を張っていない自分の弓を指で触ってごまかす。
結城に見つめられると落ち着かない自分を発見して、
精一杯先輩の威厳を保ちながら結城を見下ろす。

 「稽古を続けてくれ。俺は帰るから。」
結城の視線を背中に感じながら、辰巳は射場を後にした。

白砂のあえぎ−1

2004年1月13日
辰巳は射場の隅に立って、一人で稽古をする新入生の姿に見とれていた。

 「大したものだ。射姿が美しい。。。」

心持ち脚を拡げて立ち、捧げ持つように弓矢を構える。
顔を真っ直ぐ的に向け、凛とした清々しさが漂う。
静まり返った射場では、射手の鼓動さえ聞こえてきそうだった。
ギリギリと弓を引き分けながら親指を立てた押し手を伸ばし、
引き手を耳の直ぐ後ろまで引き絞る。
弓が流れるような弧を描き、微妙に振動していた。
呼吸を整えつつ狙いを定め、引き手が弦を離した瞬間に、
矢がたわみ一直線に射出される。
つのみを効かせた弓が反転し、弦は押し手の甲に跳ねた。
パンと小気味よい音ともに矢が的のほぼ中央に的中した。

定例の稽古ならば、ここで「あた〜り〜」と声が響くはずなのだが、
水を打ったように静まり返った射場には夕陽が映えるばかりだった。
残心を残したまま微動だにしない結城の首筋に一筋の汗が光った。
胴衣から伸びた細い首筋に光る汗は、妙に艶めかしいものだ。

結城がゆっくりと振り返る。
「先輩。いらっしゃったんですか?」
 「休みだというのに精が出るな?
 大したものだ。新入生と思えない。
 確か高校で弓道部に所属していたんだっけ?」
「はい。お恥ずかしい。」
辰巳は、結城に近づきながら話しかける。

溺れる魚−最終話

2004年1月12日
十分な潤いを与えた後で、マラがケツに押しつけられる。
俺は身体の痛みも忘れて、一樹さんのマラに貫かれる喜びを噛みしめた。
ズブリっと音がしそうな勢いで突き上げられる。
俺の肉が一樹さんのマラにまとわりつき、押し包む。
さらに奥まで入ってくる。穴を埋められる充実感で

一杯になる。
一樹さんの子種が欲しい。
一樹さんは無言で俺を犯し続ける。荒々しく前後に腰を使い、マラの注挿を繰り返す。

腰を回し腸壁を捏ねるように、そして、内蔵を突き上げるように激し動く。
一樹さんが俺に覆い被さり、背中を舐め始める。
蝋燭と血で汚れた背中を一心に舐め上げる。

振り向いた俺の唇を一樹さんの唇が覆った。
舌を絡め、一樹さんの唾を吸う。それだけで俺は爆発しそうになった。
その間も一樹さんの腰使いは止まらない。
疲れを知らない機械のように、正確に俺の敏感な部分をヒットする。

「はぁぁ。一樹さん。凄い。凄いです。」
 「いいか?感じるのか?俺のマラで感じるのか?」
「はい。良すぎる。爆発しそうです。」
 「イケよ。俺も俊幸の中にぶっ放してやる。
 俺の子種を俊幸の中にな。これでおまえは俺のものだ。」
最後の瞬間が近づく。一樹さんの息も激しくなる。
俺も自ら腰を振り、一樹さんの突きに応えた。

 「イクぞ。ぶっ放すぞ。」
「イク。イク。イク。」
俺達は同時に果てた。一樹さんのマラがドクドクと息づき子種を吐き出す。

どんな目にあってもいい。一樹さんが望むことならどんなことでも応える。
これからどんな責めが待っているのかもしれないが、俺は幸せだった。
一樹さんのためならどんな淫乱なことでもできる気がする。

          溺れる魚 完

溺れる魚−49

2004年1月11日
一樹さんの肩からバスローブが滑り落ちた。
下は素っ裸だ。
ギリシャの彫像のような身体。
贅肉が全くなく、筋肉の流れが手に取るように分かるすばらしい姿だった。
目の前に立ったその姿に、俺は痛みも忘れて見惚れた。

一樹さんの満足を示すように、下腹部の器官も充血している。
太く長くカリの張った、これこそマラといったような充血器官。
そのマラがゆっくりと近づいてくる。

俺は口を目一杯開けてマラを迎え入れた。
カリに舌を這わせ、頭を振って粘膜に擦り付ける。
充実感が俺を満たした。
このマラで、一樹さんのマラで愛してもらえる。

俺は唇が一樹さんの下腹部に触れるまでマラを呑み込む。
愛しげに俺の頭を撫でながら一樹さんは俺の喉を犯す。
唾が溢れジュクジュクと泡が立つ。
溢れた泡は俺の唇の端から床に零れた。

俺の口を十分楽しんだのか、一樹さんはマラを引き抜いた。
俺は名残惜しげに口をパクパクしてしまう。
一樹さんのマラは俺の唾液で十分濡れ、テラテラと嫌らしい光を放っていた。

一樹さんはロープを解き、俺を自由にした上で、後ろにまわる。
俺のケツを押し開き、穴に舌を這わせる。

「止めて下さい。俺の汚いケツなんかで一樹さんを汚すなんて。。。」
俺の言葉を無視して、穴に潤いを与え続ける。
俺は涙が出そうになった。

溺れる魚−48

2004年1月10日
満足そうにそれらを眺め、一樹さんは立ち上がった。
俺の目の前に屈み込み、ジッと眺めた。
俺の目は涙目になっているが、一樹さんを見つめ返す。

 「良い目をしているな。本当に俺のものになるか?」
俺は黙って頷いた。
 「こんな目に合わされても俺のものになるのか?」
俺は一樹さんの目を見つめながら頷いた。

一樹さんは、火の入った暖炉へと向かう。
そして、暖炉から一本の鉄棒を引きずり出した。
真っ赤に焼けた鉄のコテだ。
先にはなにやら紋章が入っている。
俺の側まで来た一樹さんが俺の肩にコテを近づける。
それだけで、真っ赤に焼かれた鉄コテの熱気が伝わってくる。

俺は奥歯を痛いくらい食いしばった。
強烈な熱さ、いや痛みが肩の筋肉に走る。
ジュッと肉の焼ける音と、嫌な臭いがした。
鞭や蝋燭の痛みなど話にならない壮絶な痛みだ。

俺の全身は猛烈な痛みに痙攣するように震えた。
それでも俺はうめき声を漏らすまいと必死に奥歯を噛みしめた。
男達の感心したような声が漏れた。

 「それが印だ。俊幸が俺のものだという。」
男達は、鞭と蝋燭を置くと、部屋を出て行った。

溺れる魚−47

2004年1月9日
一樹さんが片手をあげると、ドアの横にスタンバっていた黒服達が近づいてくる。
一樹さんはソファに深く腰を掛け、足を組んでブランデーグラスを揺らしている。
黒服の男達といえば、素っ裸である。
俺は何が何だか分からず、一樹さんを見つめた。

黒服の男がロープを持ち出し、俺をテーブルに固定する。
両手両足をテーブルの4脚にきつく結びつける。
そして、取りだした物は蝋燭と鞭。
ムチが空を切り、鋭い音とともに床を打った。
蝋燭の芯が焼ける音、そして蝋の焼ける臭いが部屋に充満した。

まず、鞭が俺の背中に振り下ろされた。
九尾鞭などとは違う激しい痛みが俺を襲う。
皮膚はミミズ腫れ程度ではすまないだろう。
皮膚が破れ、血が滲んでいるはずだ。

容赦ない鞭の嵐が俺の背中やケツを打つ。
俺はうめき声を出さないように奥歯を噛んだ。
追い打ちをかけるように熱蝋が滴り落ちる。
俺はあまりの痛みに喉を鳴らした。

一樹さんは微笑みながらブランデーを舐めている。
黒服の男達は、楽しむように俺を嬲った。
その股間は隆々と屹立している。
糸を引いて透明な我慢汁が滴り落ちてさえいる。
熱蝋が肌を覆い、鞭が熱蝋をはじき飛ばす。
一樹さんの真っ白なバスローブに赤い飛沫が飛ぶ。

溺れる魚−46

2004年1月8日
 「素っ裸になれ。」
一樹さんの優しい声に少し命令調の色が滲む。

俺は素直にバスローブを脱いだ。
マラは天を突き、いたぶりの時を待つように打ち震えている。

 「テーブルの上で四つん這いになってみろ。」
俺は言われた通りの格好をする。
恥ずかしさのあまり四肢が震え、全身にうっすらと汗が滲む。

 「俊幸は綺麗だな。」
テーブルの周りをゆっくりと周りながら、俺の身体を吟味する。
 「自然だ。鍛えられたアスリートの身体だ。綺麗だよ。」
俺の後ろに回り、ケツの穴を眺めながら言った。

「いえ。私は何人もの男達に汚された淫乱な奴隷です。」
俺の口からは自然とそんな言葉が溢れる。

 「いや。あんな男達がおまえを汚すことは無理だ。
 現に俊幸は俺に視姦されて恥ずかしいのだろう?」
「はい。とても恥ずかしくて、一樹さんに見つめられると恥ずかしくて。。。」
俺の声は涙声に変わる。

 「今日、俺が綺麗な俊幸に戻してやるよ。
 俺だけの俊幸にな。」
俺は、一樹さんになら何をされてもいいと思った。
どんなことでも受け入れられると思った。

溺れる魚−45

2004年1月7日
1時間ほど前、部屋まで運ばれた食事を終えた。
ソファの下に足を突っ込んで腹筋をしていたとき、ノックがあった。
例の黒服の2人だ。
彼らに導かれて部屋を後にする。
広い屋敷を移動すると今どこにいるのか分からなくなってしまう。

たどり着いた部屋は、2階の一番奥の部屋だった。
黒服がノックすると、返事があった。
中にはいると、ソファに腰掛けている一樹さんがいた。
一樹さんもバスローブ姿でくつろいでいたようだ。
一樹さんが優雅に前のソファを示す。
黒服の男達は、ドアの両側に立った。
俺はおずおずと一樹さんの前のソファに腰を下ろした。

バスローブの隙間から一樹さんの肌が見えた。
褐色に焼けた逞しい胸筋が除く。
瞬間的に俺のマラが反応した。
バスローブの前がテントを張るのを隠すために、俺は不自然な姿勢で座った。
一樹さんが、そんな俺を見て微笑む。

 「夜が待ち遠しかったかい?」
いつにも増して柔らかい声が降ってくる。
俺は顔を赤らめながら「はい」と答えた。
多くの男達に辱められ、嬲られ続け、恥ずかしさを忘れた筈なのに、
一樹さんの前で、俺は居たたまれなくなる。
自分の薄汚れた姿が恥ずかしく、一樹さんの美しい眼差しに晒されただけで、
俺は赤くなり俯いてしまう。

溺れる魚−44

2004年1月6日
引き寄せた方の手の指を、俊幸の口元へ持っていく。
俊幸は躊躇わず、一樹の指を口に含み、丁寧に舌を這わせた。
ステージ上で見せたと同様に、恍惚とした表情で指を舐める。
チュバチュバと音を立て、幼子が母親の乳首を口に含むように。

一樹も満足した表情で、指をしゃぶる俊幸を眺めていた。
もう一方の手をバスローブの内へと忍び込ませ、俊幸の乳首を刺激する。
俊幸は身体を振るわせながら、必死で指をしゃぶる。
一樹はあくまでも優しく慈しむように俊幸の身体を責める。

はだけたバスローブの間からギンギンになったマラが現れる。
既に透明な先走りが浮いていた。
俊幸は甘えるように一樹の胸に身体を預け、ひたすら指をしゃぶった。

我慢できなくなった俊幸は、一樹のファスナーに手を掛けた。
既にズボンの中身も臨戦態勢だった。
引きずり出したマラは太く長く、亀頭が張った立派なもので、
両手で包み込むようにしながら口に含む。
亀頭の裏側を舌でなぞり、鈴口に舌を差し込み、喉の粘膜で包み込んで奉仕する。

 「うっ。」
気持ち良さそうな感じに俊幸はますます燃える。
全身全霊を掛けて一樹に奉仕するつもりだった。
1週間も男を受け入れていない俊幸は、限界を超えていて、
狂わんばかりの思いで男を欲していた。
一樹は静かに俊幸を引き剥がす。

 「夜までお預けだ。夜まで我慢するんだ。
 それまで一人で出そうなんて考えるなよ。」
マラをズボンにしまうと、一樹は部屋を出て行った。

「夜まで。。。夜まで。。。」
惚けたように繰り返しながら、乱れた姿を整えもせず、
俊幸はソファに座っていた。

溺れる魚−43

2004年1月5日
案内された部屋は、南向きの明るい部屋で、一流ホテルのスイートルーム並みだ。
ベッドルームにリビング、トイレ、バスルームまである。
客用の部屋かな?なんて暢気に考えていると、
主人らしい若い男が、ノックとともに登場する。

 「やぁ。すっきりしたかい?」
先程までとは異なるさわやかな笑顔で俊幸に語りかける。
「はい。ありがとうございます。」
 「ここは、君の部屋だから自由に使っていいよ。
 まぁ、しばらくは、外に出す訳にいかないけど、
 信頼関係ができれば、その内、自由にしてあげるからさ。」

部屋の窓には青空が拡がっていた。
リビングのソファにゆったりと腰掛けると、俊幸にも横に座るように促す。
俊幸は、意を解して、バスローブを滑り落とすと、素っ裸で横に座った。
男はただ、微笑むだけだ。

「あの。俺、どうしたらいいですか?」
どうしていいか分からない俊幸は問うしかない。
 「今は何もしなくていいよ。バスローブを着なさい。」
俊幸は首を傾げながらバスローブを再び羽織った。
 「俺の名前は一樹。」
「はい。一樹様。」
 「あはは。様はよけいだよ。せめて、一樹さんにしてくれない?」
「はっはい。一樹さん。」
一樹は、俊幸の首に腕をまわし引き寄せた。

溺れる魚−42

2004年1月4日
2時間は走っただろうか。外の景色から判断するに、阪神間の山手のようである。
大きな門をくぐってからも、しばらく走らなければならないような大邸宅であった。
玄関にリムジンが横付けされると、執事らしい男が出迎えた。
執事は俊幸を見て、若い男に微笑みかけた。
若い男は静かに頷くだけだ。

「若林。俊幸君に風呂を。」
執事は、「畏まりました」と、丁寧に頭を下げ、俊幸の前を行く。
俊幸は驚きのあまり声も出せずに、ただ従うだけだ。
物珍しそうに屋敷の中をキョロキョロしながら歩く。
案内されたのは風呂場というより、
旅館の温泉といって良いほど広々として設備の整った風呂だった。

 「こちらにあるものはご自由にお使い下さい。
 では、ごゆっくり。」
執事は上品に頭を下げ、風呂場を後にした。
俊幸は信じられない心持ちで、マントやハーネスを外し、湯船に浸かった。
手足を伸ばすどころか、泳げそうなほど大きな湯船である。

汗を流し、十分に身体を洗った後、俊幸が脱衣所に出ると、
バスローブが用意されていた。
俊幸は、素肌にバスローブだけを纏い、ドアを開けた。
果たして、そこには執事が待機していたのだった。
執事に案内されるままに、館内を移動する。
どれほど部屋があるのだろう。

溺れる魚−41

2004年1月3日
若い男が無造作に札束8つをつかみ出す。
そして、売買契約書にお互いのサインをした。

 「俊幸はお安い買い物でございましょう?」
責任者らしい男は膝の上で手を揉みし抱きながら、遠慮気味に尋ねた。
若い男は頷いただけだ。

残りの金が入ったアタッシュケースと契約書を手にして、
黒服達はソファの後ろで控えていた。
これ以上話すことはないといった態度で、若い男が立ち上がる。
「俊幸に黒いマントをしてやってくれ。」
ドアの前で振り向くと、ただそれだけを言った。

控え室で待たされていた俊幸は、再びマントに身を包み、
若い男のもとまで導かれてきた。
アイマスクは外されている。
黒服の男達は俊幸を挟むようにして、若い男の後に従った。

玄関まで来ると、黒いメルセデスのリムジンが待機していた。
運転手が素早く後部座席のドアを開ける。
若い男は、俊幸を先に入れ、続いて後部座席に納まった。
黒服の男達は後続車に乗り込んだ。
リムジンと4輪駆動の後続車が静かに滑り出す。
俊幸は、落ち着かない様子で、ちらちらと若い男を盗み見た。
これから、自分がどうなる運命なのかを心配するように。
若い男は、まっすぐ前を向いたままだった。

溺れる魚−40

2004年1月2日
競り値は460万円、470万円と小刻みに増えていく。
ただし、40代の男と50代の男の一騎打ちとなった。
さすがに20代の男には手の出る金額ではないということか。
そして、700万円を超える辺りから競り値の動きが鈍くなる。
今現在、最高値740万円をつけているのは50代の男だ。
その男がにやりと笑い、俊幸が自分のものになったと安心したき、20代の男が動いた。

一声800万円。
場内は静まりかえり、さすがの男達も顔を引きつらせ、俯いてしまった。
落札金額は800万円。俊幸は20代の男のものとなった。

20代の男が客席の後ろを振り向くと、全身黒ずくめの大男2人が駆け寄る。
それぞれの手には黒いアタッシュケースが握りしめられている。

司会の幕引きで競り市は終了し、会場の男達はステージを振り返りながら退場していく。
俊幸は控え室で待たされることになる。
競り落とした男達は別室に案内される。
責任者らしい男と博士も一緒だ。
別室に案内され、ソファに20代の男が腰を下ろすと、
黒服の男達がテーブルの上にアタッシュケースを置いた。
競りは現金売買が条件だったのだ。
拡げられたアタッシュケースには、帯付きの一万円札がぎっしり詰まっていた。

溺れる魚−39

2004年1月1日
ステージ上に設けられた電光掲示板には、忙しく変わる数字が表示された。
金額はあっという間に、200万円を超える。
最終的には、450万円の値が付いた。
次点の440万円、及び435万円の客が座る座席に赤いランプが点灯した。

ランプが灯っている3名は喜々としてステージに上がった。
最高値を付けたのは以外にも若い男だった。
年の頃は20代後半だろうか。
次点の男は40代半ば、そして、50代後半らしい男達が俊幸の周りに屯した。

ご自由にご賞味下さいとのアナウンスに導かれて、
男達はそれぞれの行動に移った。
若い男は以外にも俊幸の口の中に指を突っ込んでいる。
俊幸は、いかにも上手そうに指をしゃぶった。
目隠しをしたままでも、その恍惚とした表情が伺える。

残りの2人は、全身をさするように手を動かし、最終的にはマラとケツに手を伸ばす。
俊幸は身悶え、発情した雌の臭いを発散させていた。
男の一人が俊幸のマラにしゃぶりつく。
すっぽりと口に含み、頭を振って若い男のマラを味わっているようだった。

もう1人の男は、我慢できないと見えて、ズボンのファスナーを下ろして、
グロテスクなマラを引きずり出した。
さして、大きくもないマラではあったが、興奮を示すように完全勃起状態だ。
場内の視線も忘れ、ただ、若い男のケツを犯すことしか頭にないようだった。

用意されたオイルを自分マラと俊幸のケツに塗りたくり、
乱暴に突っ込もうとする。
俊幸は抗うことなく男達のされるがままに身をまかせていた。
若い男は平然と俊幸の口を指で犯している。
涎を垂らしながら俊幸は指をしゃぶり続ける。
こうなると、直接的な接合よりも、
指をしゃぶらせる男と、恍惚として指をしゃぶる男の方が妙に卑猥であったかもしれない。

俊幸のケツにマラを突っ込んだ男は呆気なく果ててしまう。
余りのあっけなさに忌々しげでもあったが、俊幸のケツの具合を気に入ったようであった。
1週間の禁欲生活を余儀なくされていた俊幸の最後も早かった。
全身を震わせるようにして、俊幸は男の口に白濁の液をぶちまけた。
男は満足したように若いエキスを飲み込んだ。

・・・・・
味見は終了したもようですので、最終の競りを行わせて頂きます。
先程の終値450万円からお願いします。

溺れる魚−38

2003年12月30日
バシャッという音ともにスポットライトが俊幸を照らした。
男達がマントの紐を解き、マントを取り去った。
その瞬間、場内の人々は息を呑んだ。
しばらく間をおいてから、思い出したようにあちらこちらで溜息が漏れた。

「ほう。。。」
 「これは見事な。」
「すばらしい。」
絶賛の嵐が場内を覆う。

・・・・・
如何でしょうか?
見事なものでございましょう?
十分にご覧下さい。
その後で、味見をして頂く方を決めるために競りを行います。
その方々の中から購入頂く肩を決めるための最終競りを行います。
では、今しばらくお楽しみ下さい。
・・・・・

俊幸は男達のされるままに、後ろを向き、四つん這いになり、
ブリッジをし、仰向けに寝て両脚を高々と拡げる。
その見事な筋肉の動きや、革で覆われた妖しい姿に、場内の客達はざわめいた。
無毛の身体にうっすらと汗が光り、さらなる妖しさが俊幸から発散される。

・・・・・
では、味見をして頂く3名様を募集致します。
どうぞ、お手元のキーボードで金額を入力下さい。
・・・・・

溺れる魚−37

2003年12月29日
これから何が始まるか想像もつかない俺にとって、
ただ、命令されるままに博士に従うしかなかった。
次に用意されたものは黒いマントで、首の所を紐で縛れば、
つま先まで全身がマントで覆い尽くされた。

「よしいいだろう。」
博士は満足そうだった。
博士に促されるままに従う。
部屋を出て、エレベーターに乗った。
エレベーターは最上階で止まる。
廊下の奥のドアを開けると、案外狭い部屋だった。
奥の壁に厚いカーテンが引かれており、次の間は見えなかった。
何かしらざわめきが次の部屋から漏れている。
そこで、俺は目隠しをされる。
背中を押されるままに、俺は前に進んだ。
カーテンが引かれたようだ。
さらに進むと、ざわめきが直接耳に入ってきた。

・・・・・
皆様、お待たせしました。
本日のメインイベントの始まりです。
今日、御用意致しました商品は、今までにない最高のものでございます。
全くの素人である青年を、我が社の桐林博士が完全な商品として磨き上げた逸品です。
年齢は18歳、身長178cm、体重75kg、胸囲115cm、胴囲70cm、ヒップ85cmの
堂々とした体格。そして、ペニスの長さが19cm、太さも5cmと立派なものです。
鍛え上げられた筋肉は隆々とし、贅肉の欠片もございません。
当然のことながら、皆様のどんなご要望にもお応えできるように、
命令には絶対服従の性処理道具でございます。
どうぞ心おきなくご鑑賞のほどを。
・・・・・

溺れる魚−36

2003年12月28日
あの夜以来、俺は禁欲生活を余儀なくされていた。
下半身の拘束具をつけられた俺は排便以外に、それを取り外すことが出来ない。
しっかりと鍵が取り付けられており、自分では外せないのだ。
毎日のように淫夢を見て、悶え苦しむしかない。

起きている間は、そのことを忘れるために、
立つことも出来ないほど身体をいじめ抜くしかなかった。
この1週間だけでも、かなりの筋肉が付いたのではないだろうか。

1週間後の夜、博士が久しぶりにやってきた。
手には革製の何かを握りしめている。
全裸になるように命令される。
今の俺が博士の命令に背くはずがない。
素直に全裸になった。
拘束具の鍵が解かれ、全くの裸になる。
久しぶりに解放されたマラは、それだけでギンギン状態だった。

助手が湯の入ったタライと剃刀を持ち出す。
髭剃り用の泡を全身に塗りたくり、毛を剃り始める。
脇の下、臍の下から下腹部、玉の周り、ケツの穴の周り、
そして、太腿から脹ら脛まで、髪の毛と眉毛を除く全ての毛を剃られた。
筋肉隆々の男が、少年のようにツルツル状態なのだ。
あまりにも滑稽なのだが、アポロンの像のように美しくもあった。

次は、鋲の付いた首輪、そして、全身を締め付けるハーネスを身に纏う。
手首にも足首にも鋲の付いた革製のバンドが取り付けられた。
仕上げには、マラとケツが丸出しになった革製のパンツだ。
いかにも妖しい雄の姿がそこにはあった。

溺れる魚−35

2003年12月27日
ズブリとマラが侵入してくる。

「はぁぁ。あぅぅ。」
でかい。太い。
奥へ奥へと突き進み、腸壁を突き上げる所まで達する。
先程の張り型にも負けない大きさだった。

マラが半分程引き出され、再び突き入れられる。
快感が脳天を直撃した。
俺は涎を垂れ流し、意味のない言葉を漏らし、悶え狂う。
警備責任者は、息も乱さず一心不乱に腰を振る。
まるで雄熊に覆い被さられて、種付けされているようだ。

何時間犯され続けたか分からない。
快感の大波に襲われて、ほとんど失神状態で、
全身がケツになったような気分を味わっていた。

 「そろそろぶっ放すか。」
警備責任者が呟くと、腰の動きに加速をかけた。
 「おおおおおお。」
「あぅあぅあぅ。」
パンパンと腰を打つ音と雄叫びだけが空間を包んだ。

 「うぉぉぉぉ。」
さらに大きな雄叫びをあげると警備責任者のマラが膨らみ、
大量のザーメンが腸壁を打つのを感じる。
その熱い連射を感じながら、マラを扱いた。

即座に終演の時はきた。
信じられない勢いでザーメンが飛び散る。
2度目にも関わらず大量で濃いザーメンが床を白く染めた。
警備責任者が押し被さってくる。
俺はひとたまりもなく押しつぶされた。
しかし、快楽の余韻の中でその重さを、幸せと感じている俺がいた。

「仕上げは上々だな。
 これなら高い値が付くだろう。
 競り市が楽しみだよ。」
部屋の隅でほくそ笑みながら博士は独り言を呟く。

溺れる魚−34

2003年12月26日
 「マラが欲しいか?」
 「犯されたいか?」
 「雄に犯されたいのか?」
そう繰り返しながら警備責任者は、ムチで俺を打ち据える。

「はい。下さい。」
「犯して下さい。」
「無茶苦茶にして下さい。」
俺は答える。
警備責任者は制服を脱ぎ素っ裸になった。

その身体は、アスリートの俺ですら惚れ惚れする見事なもので、
脂肪の欠片もないシャープな筋肉に覆われている。
さらに下腹部に屹立するマラは太く長く、亀頭のエラが張った見事なものだった。

俺は涎を垂らしそうな顔をして這い寄る。
警備責任者は仁王立ちのままである。
俺は恍惚とした表情でデカマラにしゃぶりつく。
口の中がマラで一杯だ。

歯を立てないように注意しながら、恐る恐る呑み込み、喉に擦り付けた。
今や淫乱犬になったおれは、必死に頭を振って奉仕する。
警備責任者も満足そうだった。

 「掘ってやる。ケツ出せ。」
俺は喜び勇んで回れ右をし、頭を床にしてケツを高々と突き出した。
警備責任者はケツの穴にデカマラをあて、マラを手に持ってグリグリ擦り付けた。
俺は発情した雌犬状態で、マラを求めてケツを振る。

溺れる魚−33

2003年12月25日
博士が部屋のドアを開ける。
警備責任者が俺を連れ出した。
犬の様に四つん這いになったまま、廊下を散歩させられる。
今の俺にとって、この無様な姿は情けないものではなく、
舐めるような、好奇な目に晒されることに快感すら感じていた。

廊下を行き交う職員がハッとした表情で立ち止まる。
そして、俺の姿を眺めるとにんまりと妖しい笑みを浮かべる。
または、蔑んだ目で俺を眺め、次に博士に敬意の表情を浮かべるのだ。

ロの字型の廊下を1周すると、部屋に戻ってきた。
俺は、甘えた顔で博士を見上げる。
博士が警備責任者の方を見て、ゆっくり頷いた。
警備責任者は、俺のケツからムチを引き抜き、
突っ込まれていた部分を目の前に差し出した。

命令されるまでもなく、俺はムチの柄を舐める。
舌を突きだし、丁寧に舐め上げる。
満足した警備責任者は、俺の後ろに回り、そのムチを振り下ろす。
背中に痛みとともに電流が走った。

「あぁ。」
吐息を漏らしただけで、俺は動かない。
2発目がケツに振り下ろされる。

「あぁ。」
そして、俺の身体を傷つけないように配慮された適度な強さで、
ムチは何度も振り下ろされた。
その度に、俺は吐息を漏らす。
マラからは少し濁った先走りが溢れていた。

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