欲望の果てに−1

2004年9月23日
今日もエンジンの調子は抜群の様だ。
俺の愛車ユーノスRX7は快調に疾駆する。
3ローターエンジンの心地よい振動と、
3ターボから発生する爆発的なG感、
うなりを上げるエンジンのイグゾーストノートを楽しみながら
俺は裏六甲を西へと飛ばしていた。
秋晴れの真っ青な空と色づき始めた山々を視界の端で愛でながら
爽快なドライブを楽しむ。
友人達とテニスをするために西区のとあるテニス場へ向かう途中でもある。

「前の車、左端に寄って止まりなさい!」
その時、突然、安物のスピーカーの割れた声が耳に入る。

「ちっ憑いてねぇぜ。」
バックミラーにも車影はなかったはずだ。
スピードを落とし路肩に停車すると、
再度の発信を邪魔するように1台の白バイが停車した。
メットをはずしながら警官が車のサイドから覗き込む。

「何キロ出てたかおわかりですね?免許証を。」
「ここは制限50キロでしょう?70キロも出してませんけど。」
俺はふてくされながら無駄な抵抗をする。
「降りて速度計の確認されますか?」
「出したつもりはないけど、何キロ出てました?」
「80キロですよ。30キロオーバーですからおわかりですね。」
非常にやばい。点数の残りがないから、このままでは免取になる。

「勘弁してくださいよ。キップ切られると免取になる。」
「こちらも仕事ですからねぇ。とりあえず降りて下さい。」
俺は仕方がなく、シートベルトをはずすと降車した。

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