地下からの出口はリビングの横にあった。
リビングを見回したが俺のバッグは見あたらない。
俺はとりあえずリビングにあった毛布を身体に巻き付け玄関へと向かう。
扉の覗き窓から外を伺ったが誰もいないようだ。
さらに、扉を少し開き隙間から外を覗いた。
やはり、誰もいないようだ。

俺は、自分の靴をはき、毛布を身体に巻いただけの格好で外に出た。
さて、どうしたものか?
とりあえず、近くの民家にでも助けを求めるしかない。
俺は、歩き出そうとしてその場に凍り付いた。
先程まで、誰もいなかったはずのその場所に、
ペンションのマスターが立っていたのだ。

俺は、顔が引きつるのを感じながら男の横を通り抜けようと
道路があるらしい方向へダッシュした。
しかし、男は素早く反応し、俺に容赦なくタックルをかます。
俺は、たまらず吹っ飛んだ。強烈なタックルだ。
やはり、ラグビーかアメフトでもやっていたに違いない。
地面にだらしなく伸びた俺を見下ろしながら男は言い放つ。

「はん。逃げられるとでも思ってるのか?罠とも知らずによ。」
そうか、やはり罠か。。。

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