モップが足、ケツ、下腹部、胸、腕、そして頭や顔まで擦り続ける。

「てめぇら。」
頭や顔までモップで擦られて、俺は思わず唸るように呟いた。
店員はそれを聞き逃さず、いきなりモップで体中を打ち付ける。

「ぎゃっ。痛てぇ。」
「従順になれって言ったばかりだぞ。
 聞き分けのないペットにはしつけなきゃな。」
俺は胎児のように身体を丸めて、不自由な手で頭を抱えるしかない。
さんざんぶちのめされて、俺はぜいぜいと荒い息をつきながら丸まっていた。

「どうだ?こりたか?」
「うぅぅぅ。」
「返事は?」
彼が俺のケツを踏み躙りながら問いかける。

「返事をしろって言ってんだよ!」
今度は店員の方がモップの柄の方で腹の辺りを躙る。
「解りました。すみません。」
俺はそう答えるしかなかった。
屈辱に耐えながら。

「そうだ。素直になれよな。」
二人は気が済んだのか、ホースとモップを壁に吊すと部屋を後にした。

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