忍び寄る影−15

2004年8月12日
「ソレデハ、ボロヌノヲ、ヌギ、
 カタテヲ、ロープデ、シバリ、カナアミノ、ウエノホウニ、トオセ。
 ソシテ、アイマスクヲシテ、モウカタテモ、ジブンデ、シバレ。
 ジブンデ、ジブンヲ、カナアミニ、ツルスンダ。
 テイソウタイニ、カギガツイテイルカラ、ケツハ、ツカエナイ。
 ヘビノ、ナマゴロシダナ。
 ソノブン、ホカヲ、カワイガッテ、モラウンダナ。
 サキホド、デンゴンダイヤルニ、イレテオイタカラ、
 スキモノガ、アツマッテ、クルダロウ。
 シュウリョウノ、アイズハ、ケイタイガ、ナッタトキダ。
 キブンヲ、ダシテ、イイコエデ、ナケヨ。
 サモナイト、アサマデ、ソノママダゾ。
 タダシ、アエギゴエ、イガイノ、コトバハ、キンシスル。」
言いたいことだけを言うと、突然通話が切れた。
と同時に、ケツに挿入されたバイブがうなりをあげる。
近くからリモコンで操作したのだろう。
剛は思わず腰をくねらせた。

所詮、彼に選択の余地などないのだ。
彼は、男の指示通りに自分で自分を金網に吊した。
ここまでくれば、開き直るしかない、そう覚悟したかのようにマラは勃起していた。
暗闇の中で金網にへばりつく裸の男がいる。
身にまとったものは、貞操帯と夜目にも鮮やかな白いロープ、そしてアイマスク。
誰が見ても犯ってくれ、弄んでくれと言っているとしか見えない。

そうこうする内に、数人の足音が聞こえる。
何も見えない状態で、この格好は少なからずの恐怖心を芽生えさせる。
しかし、そのマラは期待で極限まで膨張していた。
ひそひそと囁きながら近づいてくる。

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