忍び寄る影−10

2004年8月7日
その時、携帯が鳴った。

「ハジメテニシテハ、ジョウデキダ。
 シカシ、ヒッパリガ、タリナイナ。
 モウスコシ、キツク、シバッテ、ニクニ、クイコムクライデナイト。」
カーテンを締めているにも関わらず、どうして分かるんだ?
剛は、不気味な創造に駆られて部屋中を見渡したが、カメラらしいものはない。

「サッサト、ロープヲ、シメロ。
 デキタコロニ、モウイチド、レンラクスル。」
それだけを言うと携帯が切れた。

命令通りに各部のロープを引っ張り、少しきつめに縛り直した。
再度、鏡で確かめる。
玉まわりの陰毛を、二本のロープが挟み込み引きつるため、少々下腹部が痛い。
肩や胸、腹の筋肉に白いロープが食い込み、周囲がピンク色に染まっていた。
全身がロープに圧迫され、玉からケツの割れ目に食い込んでいても、
剛のマラは痛いほどに勃起していた。
今更ながら自分自身の変態さ加減に驚く剛であった。

携帯の着信音で、我に返った。

「クックック。ジブンデ、シバッテ、コウフンシテイルノカ?
 カナリノ、ヘンタイダナ。
 デハ、ツギノ、シジヲ、ツタエル。
 ソノウエカラ、ボロボロノ、Tシャツト、タンパンヲハキ、
 5チョウメニアル、スカイキャビンニ、イケ。
 ツイテカラ、マタ、レンラクスル。」
「待ってくれ!そんな。。。あんまりだ。
 もう許してくれ。俺が何をしたってんだ。」
「ナキゴトナド、キクミミモタン。
 メイレイニソムケバ、ワカッテイルダロウナ?
 12ジチョウドニ、スカイキャビンダ。」
なんてことだ。今度はファミレスにあの格好で行くのか?
それも、ぼろぼろのTシャツと短パンの下は、亀甲縛りなのだ。
シャツと短パンだけでも充分恥ずかしいのに、
穴だらけのシャツからロープが見えるじゃねぇか。
先程まで痛いほどに勃起していたマラは、さすがにその勢いを失っている。

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