白砂のあえぎ−26

2004年2月7日
屈辱的な格好で男にケツを犯され、
聞くに堪えない言葉を浴びせかけられながらも辰巳は感じ始めている。
雄に犯され組み敷かれることに喜びを見いだし始めていた。
まだ、決して気持ち良いものではなかったが、
神林に抱かれ、支配されることに歪んだ喜びを感じた。

 「自分のマラを扱いてみろ。」
言われるままに辰巳は己の分身を扱き上げる。

神林の腰使いは激しくなる一方で、
肉を打つ音が暗闇の射場に響いた。
身体が熱く、ケツが熱い。
玉に溜まった雄汁が下腹部に移動を始め、
辰巳は下腹部の奥の方が重くなっていく感覚に最後の時が近いことを知った。

 「イクぞ。辰巳。ぶっ放すぞ。
 おまえの中に俺の子種をぶっ放すぞ。」
普段の冷静な神林からは考えられないような激しい言葉が迸る。

「俺もイキそうっす。出る!」
マラを一心に扱き上げ、全身に力が漲る。

奥深くまでマラを打ち込んだ神林の動きが止まる。
ビクビクと痙攣しながら下腹部を辰巳のケツに擦り付ける。
同時に辰巳も雄汁を撒き散らした。
濃厚な雄の臭いが辺りに充満した。
神聖な射場を己の雄汁で汚してしまったことに思い至るのはもっと後のことである。
脱力した神林が辰巳の上にのしかかり、
体重を支えるのが辛くなった辰巳は、
ザーメンの海の中に己の身体を投げ出した。

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