白砂のあえぎ−18

2004年1月30日
恐怖のあまり、あれ以来居残り稽古を止めていた辰巳だったが、
定例の稽古だけでは充足感を得られなかった。
やはり同期はもちろん、先輩より上手くなるためには、
今以上の稽古が必要だった。
なるべく1人で居残り稽古をしないように同期に声をかけることにした。
しかし、稽古に熱中するあまり、最後に残るのは辰巳1人ということが多々ある。
ただ、あれ以来、居残り稽古をする射場に神林があらわれることはなかった。

安心し始めていた1ヶ月後のこと、
的に集中して矢を引き絞っているとき、背後に視線を感じ、辰巳は戦慄した。
矢を放ち、残心を十分とらずに背後を振り返る。
果たして神林が立っていた。
しかも、素っ裸で。
辰巳は思わず後ずさりした。
神林は平然と辰巳に近づいてくる。

 「そんなに怖がるなよ。もう強姦したりしないからさ。」
「って、そんな格好して説得力ないっすよ。」
辰巳はなおも後ずさり、射場の壁に追いやられる。

「もうやです。止めて下さい。」
 「今日は気持ちよくしてやるよ。」
適度に筋肉が発達した裸身の股間は、グロテスクなほど巨大なモノが屹立していた。

『あんなものを突っ込まれたのか。。。痛いはずだ。』

嫌々をする辰巳に、神林はゆっくりと近づいてくる。

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