白砂のあえぎ−14

2004年1月26日
辰巳は不審に思いながらも人影に近づく。
すばやく動いた人影が辰巳の腕を取り、背の方にねじり上げた。

「何をする!」
暴れる辰巳の足を払い、射場の床に押さえ込む。
「誰だ!何を。。。」
辰巳を押さえ込んだ人影は、稽古着を脱がせにかかる。
胴着を反転させ辰巳の頭からかぶせるとヒモで結んでしまった。

全く前が見えなくなった辰巳は手足をジタバタさせながら抵抗する。
しかし、辰巳以上に強い力で押さえ込まれた。
人影は袴の紐を解き、引きずり下ろすと、下着をも剥いだ。
辰巳の下半身が露わになった。
人影は声を漏らさず、荒い息だけをしていた。
ズボンのファスナーを下ろす音が響く。
辰巳は身体を硬直させた。

『まさか。。。俺をレイプするつもり。。。』

ばかな。必死でそれを否定しようとする辰巳だったが、
状況が明らかにそれを示している。
露わになった辰巳のケツに何かが突きつけられる。

『やはり男。それも俺のケツを狙っている。。。』

じっくりと状況判断などしてる場合ではない。
辰巳は頭に被せられた胴着を力ずくで剥いだ。
背後で辰巳のケツを狙っている男を見た。

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