白砂のあえぎ−4

2004年1月16日
高ぶってくる気分を抑えながら辰巳はせわしなく右手を動かす。
熱い固まりが下腹部を駆け上りそうになるのを、
左手でペニスの根本をきつく押さえ込んで堪えた。
結城が前にしゃがみ込み、辰巳の怒張したものをくわえ込もうとしたとき、
我慢が限界に達し、辰巳は白濁した液体をまき散らした。
栗の花のような青臭い臭気が部室に立ち込めた。

辰巳は肺一杯にためていた呼気を、吐息とともに吐き出した。
先程までの高ぶりとはほど遠い疲れにも似た気怠さが彼を襲う。
そして、新入生である結城をオナペットにしてしまった己に嫌悪感を抱いた。
辰巳にとっては、先輩が部活を引退してしまったために、
欲求不満に陥り仕方がなかったことではある。
しかし、汚れを知らないだろう新入生を汚してしまったことに、
後ろめたさも同時に感じていたのだった。

脱力した身体を起こそうとした瞬間、辰巳は慌てふためいた。
部室の外に気配を感じたからだった。
次の瞬間にはドアが勢いよく引き開けられた。
部室前の街路灯の明かりが部室に流れ込んでくる。
素っ裸で椅子に腰掛け呆然とする辰巳を見下ろしたのは結城だった。
部室の中の臭いを嗅げば誰であっても、今、何が行われていたのか察するに余りある。
結城は目を見開き、見てはいけないものを見てしまった戸惑いで言葉が出ない。

「あっあの。あの。。。」
辰巳はきびすを返して逃げ去ろうとする結城を呼び止めた。

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