溺れる魚−47

2004年1月9日
一樹さんが片手をあげると、ドアの横にスタンバっていた黒服達が近づいてくる。
一樹さんはソファに深く腰を掛け、足を組んでブランデーグラスを揺らしている。
黒服の男達といえば、素っ裸である。
俺は何が何だか分からず、一樹さんを見つめた。

黒服の男がロープを持ち出し、俺をテーブルに固定する。
両手両足をテーブルの4脚にきつく結びつける。
そして、取りだした物は蝋燭と鞭。
ムチが空を切り、鋭い音とともに床を打った。
蝋燭の芯が焼ける音、そして蝋の焼ける臭いが部屋に充満した。

まず、鞭が俺の背中に振り下ろされた。
九尾鞭などとは違う激しい痛みが俺を襲う。
皮膚はミミズ腫れ程度ではすまないだろう。
皮膚が破れ、血が滲んでいるはずだ。

容赦ない鞭の嵐が俺の背中やケツを打つ。
俺はうめき声を出さないように奥歯を噛んだ。
追い打ちをかけるように熱蝋が滴り落ちる。
俺はあまりの痛みに喉を鳴らした。

一樹さんは微笑みながらブランデーを舐めている。
黒服の男達は、楽しむように俺を嬲った。
その股間は隆々と屹立している。
糸を引いて透明な我慢汁が滴り落ちてさえいる。
熱蝋が肌を覆い、鞭が熱蝋をはじき飛ばす。
一樹さんの真っ白なバスローブに赤い飛沫が飛ぶ。

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