溺れる魚−44

2004年1月6日
引き寄せた方の手の指を、俊幸の口元へ持っていく。
俊幸は躊躇わず、一樹の指を口に含み、丁寧に舌を這わせた。
ステージ上で見せたと同様に、恍惚とした表情で指を舐める。
チュバチュバと音を立て、幼子が母親の乳首を口に含むように。

一樹も満足した表情で、指をしゃぶる俊幸を眺めていた。
もう一方の手をバスローブの内へと忍び込ませ、俊幸の乳首を刺激する。
俊幸は身体を振るわせながら、必死で指をしゃぶる。
一樹はあくまでも優しく慈しむように俊幸の身体を責める。

はだけたバスローブの間からギンギンになったマラが現れる。
既に透明な先走りが浮いていた。
俊幸は甘えるように一樹の胸に身体を預け、ひたすら指をしゃぶった。

我慢できなくなった俊幸は、一樹のファスナーに手を掛けた。
既にズボンの中身も臨戦態勢だった。
引きずり出したマラは太く長く、亀頭が張った立派なもので、
両手で包み込むようにしながら口に含む。
亀頭の裏側を舌でなぞり、鈴口に舌を差し込み、喉の粘膜で包み込んで奉仕する。

 「うっ。」
気持ち良さそうな感じに俊幸はますます燃える。
全身全霊を掛けて一樹に奉仕するつもりだった。
1週間も男を受け入れていない俊幸は、限界を超えていて、
狂わんばかりの思いで男を欲していた。
一樹は静かに俊幸を引き剥がす。

 「夜までお預けだ。夜まで我慢するんだ。
 それまで一人で出そうなんて考えるなよ。」
マラをズボンにしまうと、一樹は部屋を出て行った。

「夜まで。。。夜まで。。。」
惚けたように繰り返しながら、乱れた姿を整えもせず、
俊幸はソファに座っていた。

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