溺れる魚−30

2003年12月22日
ほうっと誰とはなしに溜息を漏らす。

その時、本体部分でモーター音が響き、圧搾空気が張り型に流れ込んできた。
当然のごとく、張り型が膨らむ。
柔らかいゴムでできた張り型は膨張し、俺の腹の中でさらに巨大化した。
こうなっては抜くこともできない。
俺は焦って腰を上げようとしたが無駄だった。

「この分だとフィストも大丈夫そうだな。」
警備責任者がこともなげに言う。

「褒美をやれ。」
セキュリティ2人が同時にマラを突き出す。
俺は開き直って、マラ2本をまとめてしゃぶり始めた。
ケツに入った張り型は膨張したままクネクネと身を捩らせる。

腹の中に入ったツチノコが出口を探して動き回っているような感じだ。
今までにない感覚に戸惑いながらも俺は感じていた。

目の前に突き出された2本のマラは、透明な涎を垂らしている。
すくい上げるように舌で受けて舐め上げる。
ケツを張り型に固定された不細工な格好で俺はマラを味わい続けた。

俺はもうマラなしでは生きていけないかもしれない。

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