溺れる魚−10

2003年12月2日
女性の映像が出るとペニスに激痛が、
男性の映像が出るとケツに微弱な電流が流れペニスが勃起する。
床のスピードは上がらず、ゆったりとランニングしている状態が続く。
その代わり、目まぐるしく変わる映像に合わせて、
ペニスとケツに電流が走る。
女性は激痛、男性は快感。
朦朧とした俺は少しずつ洗脳されていく。

1時間ほどが経った時点で、休憩が許された。
しかし、スクリーンから目を離すことは許されない。
今やスクリーンには男の裸や器官のアップが溢れていた。
逞しい男の二の腕、割れた腹筋、勃起したペニス、
窪んだケツタブ、ケツの穴、大胸筋、太腿、脹ら脛、
さらに、男のペニスをしゃぶる口元、突き出した舌、
発射する瞬間、迸るザーメン、男同士の結合、腰を振る男、
ケツを犯され快感に歪む顔、男同士のキス、口元から垂れる涎。。。

そんなことを何時間も強要される。
俺は気が変になりそうだった。
男の裸や男同士のセックスを見て、俺のペニスは勃起している。
既に、ケツへの電流はないというのに。
そんな。。。そんなことって。。。
俺は男には興味なんかなかった筈だ。

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