やっぱ先輩じゃなきゃ−番外1
2003年11月18日俺は真っ暗なプールで1人泳いでいる。
夜中にこっそりプールに戻り、素っ裸で泳ぐのが好きだ。
部室の明かりがぼんやり零れている。
暗闇の中でチャプチャプ、水の音だけが響いていた。
近々、大会があるので、巽先輩からアドバイスしてもらったことを思い出しながら泳ぐ。
0.1秒でもタイムを縮める泳ぎが、今の俺には大切なんだ。
もう少しでインカレ選抜に残れるから。
巽先輩はインカレ選手で、さらに国体強化選手でもある。
そんな先輩のアドバイスは的確で、俺の欠点をズバリと指摘する。
昼間の俺は素直な後輩だ。当然、先輩にも敬語で接し、礼を欠くことはない。
夜は別だけどね。
そんなとき、部室の方で物音がした。俺は泳ぐのをやめて聞き耳を立てる。
部室から零れる明かりを背に人が立っていた。俺は少し緊張していた。
「誰だ?何をしている?」
なんだ巽先輩か。俺は先輩の声を確認して安堵した。
「先輩。俺です。筧です。」
「ん?どうしたんだ?」
「大会近いから調整してたんです。先輩のアドバイスを実践するために。」
「そっか。」
俺はプールサイドに腕を組み、顎を乗せていた。
先輩が俺の前にしゃがみ込む。
「感心だな。暗くないか?照明付けてやろうか?」
「案外気持ちいいんですよ。暗い方が。」
先輩の視線が俺の裸の尻で止まる。
夜中にこっそりプールに戻り、素っ裸で泳ぐのが好きだ。
部室の明かりがぼんやり零れている。
暗闇の中でチャプチャプ、水の音だけが響いていた。
近々、大会があるので、巽先輩からアドバイスしてもらったことを思い出しながら泳ぐ。
0.1秒でもタイムを縮める泳ぎが、今の俺には大切なんだ。
もう少しでインカレ選抜に残れるから。
巽先輩はインカレ選手で、さらに国体強化選手でもある。
そんな先輩のアドバイスは的確で、俺の欠点をズバリと指摘する。
昼間の俺は素直な後輩だ。当然、先輩にも敬語で接し、礼を欠くことはない。
夜は別だけどね。
そんなとき、部室の方で物音がした。俺は泳ぐのをやめて聞き耳を立てる。
部室から零れる明かりを背に人が立っていた。俺は少し緊張していた。
「誰だ?何をしている?」
なんだ巽先輩か。俺は先輩の声を確認して安堵した。
「先輩。俺です。筧です。」
「ん?どうしたんだ?」
「大会近いから調整してたんです。先輩のアドバイスを実践するために。」
「そっか。」
俺はプールサイドに腕を組み、顎を乗せていた。
先輩が俺の前にしゃがみ込む。
「感心だな。暗くないか?照明付けてやろうか?」
「案外気持ちいいんですよ。暗い方が。」
先輩の視線が俺の裸の尻で止まる。
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