スリル−25

2003年10月4日
2人は顔を見合わせた。
俺は素早くドアに駆け寄り、ロックを解いた。
なだれ込んできた男達がストロボを焚く。

「何だ君は?何をする!」

2人の無様な姿をカメラに収める。
慌てる2人をあざ笑うようにストロボが光った。

カメラを持った男は写真週刊誌の契約カメラマンだった。
当然、次の週の週刊誌にはぶざまな2人の男が、
素っ裸で勃起したマラを隠す間もなく慌てふためく姿がさらされた。
「変態保安員の痴態。万引き少年を毒牙に。」
といったタイトルとともに。

とりあえずマラにはモザイクがかかっていたが、顔はさらされた。
そして、隠しマイクで拾った会話内容も記事にされた。
その後、傷害罪や青少年保護法違反などの容疑で逮捕。
社会的に抹殺されたも同然だ。
警察の追求で分かったことだが、
被害者の数は相当なもので50人は下らないとのことだ。
一応の気が済んだとはいうものの心の痛みは晴れなかった。

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