Night view in Hong Kong−7
2003年8月22日ビールを頼み、二人で乾杯した。
「付き合ってくれてありがとう。」
「2人の出会いに。」
あまり苦みのないビールが喉に心地よい。
「頂きま〜す。」
2人声を揃えて料理に取りかかった。
どの料理も驚くほど美味しい。日本で食べる中国料理とは全く異なる料理だ。
これが本場の中国料理なんだ。
誰が小食だって?と自分でも驚くほどたくさん食べた。
彼の食べ方を真似て、ほとんど手づかみで食べ散らかす。
あっという間にテーブルの上はゴミの山と化した。
これが地元流らしい。
冷えたビールと美味しい料理、そして楽しい会話。
俺は時間を忘れて彼との一時を楽しんだ。
食事の後はショットバーで酒を飲んだ。
彼は明日も仕事の筈だから、あまり遅くまで遊んでいるわけにもいかないだろう。
「明日も仕事だろう?」
「7時出社なんだ。」
「じゃ。そろそろ帰らないと。今夜はありがとう。楽しかったよ。」
「うん。いいんです。貴方に抱きしめられて僕もドキドキしたから。。。」
彼は俯き加減に言葉を探すような感じで話す。
俺は思いきって聞いてみる。
「キスしていい?」
会ったばかりなのにこんな大胆なことを言ってしまった。
せっかく仲良く慣れたのに嫌われたらどうしようかと後悔した。
しかし、予想に反して彼は分かるか分からないか程度頷いたような気がした。
騒がしい町の雑音が突然、消えてしまう。
目に入る町の様子がストップモーションがかかったように止まった。
心臓の音だけがドクドクと響いている。
彼の肩に手をかけ、顔を近づける。
下を向いたまましっかり目を閉じた彼のほっぺに軽くキスした。
「ありがとう。君は優しいね。。。」
彼の目が少し潤んでいるように感じた。
「あの。明日も仕事が終わってから部屋に行ってもいい?」
「本当かい?もちろんだよ。」
本当に嬉しそうな笑顔を顔一杯に拡げると、
「じゃ。また明日。」
彼は一目散に走り去った。
嫌われた訳じゃないんだ。よかった。
心臓は激しく鼓動を続けている。ストップモーションの世界が突然動き出した。
雑然とした街並みが、今は輝いて見える。
行き交う人々を眺めながら俺は叫びそうになる。
「俺は1人じゃない。」
少し涼しい風が上気した頬に心地よく、ホテルまでゆっくり歩いてみようと思う。
「付き合ってくれてありがとう。」
「2人の出会いに。」
あまり苦みのないビールが喉に心地よい。
「頂きま〜す。」
2人声を揃えて料理に取りかかった。
どの料理も驚くほど美味しい。日本で食べる中国料理とは全く異なる料理だ。
これが本場の中国料理なんだ。
誰が小食だって?と自分でも驚くほどたくさん食べた。
彼の食べ方を真似て、ほとんど手づかみで食べ散らかす。
あっという間にテーブルの上はゴミの山と化した。
これが地元流らしい。
冷えたビールと美味しい料理、そして楽しい会話。
俺は時間を忘れて彼との一時を楽しんだ。
食事の後はショットバーで酒を飲んだ。
彼は明日も仕事の筈だから、あまり遅くまで遊んでいるわけにもいかないだろう。
「明日も仕事だろう?」
「7時出社なんだ。」
「じゃ。そろそろ帰らないと。今夜はありがとう。楽しかったよ。」
「うん。いいんです。貴方に抱きしめられて僕もドキドキしたから。。。」
彼は俯き加減に言葉を探すような感じで話す。
俺は思いきって聞いてみる。
「キスしていい?」
会ったばかりなのにこんな大胆なことを言ってしまった。
せっかく仲良く慣れたのに嫌われたらどうしようかと後悔した。
しかし、予想に反して彼は分かるか分からないか程度頷いたような気がした。
騒がしい町の雑音が突然、消えてしまう。
目に入る町の様子がストップモーションがかかったように止まった。
心臓の音だけがドクドクと響いている。
彼の肩に手をかけ、顔を近づける。
下を向いたまましっかり目を閉じた彼のほっぺに軽くキスした。
「ありがとう。君は優しいね。。。」
彼の目が少し潤んでいるように感じた。
「あの。明日も仕事が終わってから部屋に行ってもいい?」
「本当かい?もちろんだよ。」
本当に嬉しそうな笑顔を顔一杯に拡げると、
「じゃ。また明日。」
彼は一目散に走り去った。
嫌われた訳じゃないんだ。よかった。
心臓は激しく鼓動を続けている。ストップモーションの世界が突然動き出した。
雑然とした街並みが、今は輝いて見える。
行き交う人々を眺めながら俺は叫びそうになる。
「俺は1人じゃない。」
少し涼しい風が上気した頬に心地よく、ホテルまでゆっくり歩いてみようと思う。
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