Missing Link-41

2003年7月31日
男は二匹をステージまで誘導すると、鎖をはずし、
花道とステージを隔てる透明なドアを閉めた。
二匹は品定めするようにゆっくりと暁の周りをうろつく。
さすがに暁は怯えた様子で二匹の動向を注意深く観察している。
しかし、完全に固定されている暁には為す術はない。

二匹は盛んに鼻を動かし、暁の臭いを嗅ぎ始めた。
脇やマラのまわり、ケツマンコに鼻を近づけクンクンと。
鼻が触れる度に、暁の身体がピクンと引きつる。

一匹が牙をむき出し、ニヤッとした、いやらしい笑みを浮かべたように見えたので、
俺は背筋が寒くなる思いがした。

暁のケツの割れ目に鼻を突っ込んだヤツの鼻息が徐々に激しくなる。
そして、驚いたことにそのドーベルマンの下腹部からは、
赤いペニスがニョッキリと顔を出している。
黒い毛に覆われた根本の皮がめくれ、
馬並みとはいかないがかなりの重量感があるグロテスクなペニスを露出させている。
ドーベルマンは明らかに発情している。
人間の雄に対してである。

もう片方も同じように、発情した目で暁を視姦しているようだ。
ケツに鼻を突っ込んでいた一匹が、突然後ろ立ちになり、
前足を暁の背中に乗せると、暁の耳元でグルグルとうなり声をあげた。

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