Missing Link−15

2003年7月5日
あれから3週間が過ぎた。奴からの連絡はまだない。
今日も、もう7時か。俺の思い過ごしだったのだろうか?
いや、そんなはずはない、奴は必ず連絡をよこす。
俺に嵌められていた時の奴の目は、そうされることを心の底で望んでいたものだった。
俺の奴隷と化す、愛玩用具と化す筈の眼差し。
汚れを知らない若い男を落とす快感。
俺の性処理だけのために存在する道具。
手なずけ、飼い慣らし、そして、人間の尊厳を奪われて快楽を貪る雄。
その過程がたまらなく俺を興奮させる。
鍛えられた若い身体を陵辱する快感が俺を暴走させる。
たっぷり可愛がってやる。その時が楽しみだ。

<ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪>
「はい。もしもし。」
 「もしもし。あのぉ。」
「はい?」
俺は、相手が分かっていながらわざと惚けて見せる。

 「あの、暁っていいます。
 スポーツクラブのシャワールームで。。。」
「ああ。あの時の。」
 「はい。。。」
「で?」
調教は既に始まっている。

 「・・・・・」
「今、どこなんだ?」
 「えっと。スポーツクラブの近くなんですけど。」
「なら、近くだな。部屋まで来いよ。」
 「えっ?」
「俺に抱かれたくて電話してきたんだろ?」
 「えっと。。。」
「俺はどっちでもいいんだぜ。別に相手に困ってる訳じゃねぇからな。」
奴が来ない筈はない。

 「・・・・・」
「ケツが疼いてるんだろ?どうなんだ?来るのか、来ないのか?」
 「あのぉ、えっと。。。」
「来ないんだったら時間の無駄だから切るぜ。」
切る訳もねぇか。

 「待って下さい。。。行きます。」
「じゃ、言ってみろ。
 俺の淫乱なケツマンコを兄貴のデカマラで犯して下さい。
 なんでもしますからって。」
たまらんねぇ。この快感。

 「・・・・・」
「俺は自分の淫乱さに正直な奴しか相手にしないんだ。
 他をあたるんだな。」
ほら言え言ってみろ。正直になれってんだ。

 「あの。待って下さい。あの時のことが忘れられなくて。。。」
「なら言うんだな。ああ?」
ほら言え。言って楽になれ。堕落への第一歩だ。

 「あの。。。俺の淫乱なケツマンコを兄貴のデカマラで犯して下さい。」
奴は消え入りそうな声で囁く。

「聞こえねぇなぁ。それにもう一つ足らねぇぜ。もう一度。」
 「俺の淫乱なケツマンコを兄貴のデカマラで犯して下さい。
 なんでもしますから。」
震える声で、しかし、今度はハッキリと最後まで発音する。

「よし。道を教えるから、今から来い。
 たっぷり可愛がってやる。」

***

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