Buddy−47

2003年6月6日
勝を振り返ると、勝も複雑な顔をしていた。

 「えっ?知り合いなの?勝も琢磨のこと知ってるの?」
「いや。知り合いに似てただけだ。。。」
なんか怪しい。2人も知り合いなのかな。
でも、琢磨がゲイだったなんて知らなかった。
琢磨は大学の同級生で、俺とゼミが一緒だったんだ。

 「もしかして岬とそちらの方はカップル?」
「うん。同棲してる。」
 「へぇ〜。そうなんや。」
琢磨が俺と勝の顔をまじまじと眺め、見比べている。
勝は落ち着かず、居心地が悪いみたい。

 「ここ毎週のように来てるけど、初めて会ったよな。」
「そうやな。俺もここの常連なんやけどな。」
“ダーリン”での意外な出会いに俺達はしばらくぶりに話をした。
勝は黙って焼酎を呑んでいる。
一通りの話をすると、琢磨は連れを見つけたのか席を移っていった。

 「どうしたの?勝。何か変だよ。」
「いや。そんなことないよ。久しぶりの再開に嘴を挟んでもと思ったから。。。」
何か直感に訴えるものがあるのだが、深くは追求しないことにした。
また、静かな時間が流れた。
そろそろ終電の時間も近づき、チェックしようとしたとき、
ドアが開いて3人の男が入ってきた。

 ゲッ。優と貴之、そして俊次だ。まじぃ。。。
 
俺は思わず顔を逸らした。勝の方を向く。しかし、勝も心持ち顔を背けているようだった。
優が琢磨に話しかけている。知り合いなんだ。。。
そして、3人は俺の横に腰掛けた。

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