「何をしている。さっさと寄こせ。」
彼は苛立ち俺の手からシフト表をもぎ取った。

「自分の立場が理解できていないらしいな。」
彼はシフト表にざっと目を通しながら呟く。
「おまえ達のシフトは帰ってから十分検討することにしよう。
 その前に、おまえの立場をもう一度思い出させてやろう。」

彼は俺の手首を握り、引きずるように公園の中へ連れて行った。
少し入った広場の横にある森の中へ引きずり込まれる。

「確か、駿とか言ったな?」
俺は震えながら頷いた。

「ここで、全裸になれ。」
俺は思わず彼の顔を見つめてしまう。
「何を驚いている?おまえの立場を教えてやると言っただろう?
 この間のように袋にされる前に素っ裸になった方が利口だぞ。
 どちらにしても結果は同じなんだからな。」
彼の目が笑っていないことに気づき、俺は狼狽えた。
手を振りほどき逃げようとするが、強く握りしめられて叶わない。

「ごめんなさい。許して下さい。自分の立場は分かっています。
 だから、お願いですから許して下さい。。。」
先程までの迷いもどこかに吹き飛び、俺は半泣きになって許しを乞うた。

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