不意のことで俺は腹を押さえてしゃがみ込んだ。
さらに、首筋に手刀が打ち込まれる。
俺はリノリウムの床に頭から突っ込み、気を失った。


 「やばいぞ。どうする?」
「とりあえず、裸にひん剥いて縛るしかないな。」
 「しかし。。。」
「ここの警備は2人だけだ。巡回時間は1日4回で9時、0時、3時、5時。
 次に来るのは5時だ。下調べはしてあるからな。」
 「しかし、こいつが帰ってこないと怪しむぜ。」
 「確かにな。いっそのこともう一人も拉致るか?」
「いや。それは、まずい。
 巡回に30分はかかるから、後20分は大丈夫だ。
 とりあえず、こいつを縛るのが先決だ。」
1人がドアの外を見張り、残りの2人で警備員の服を脱がし、足と手を縛ってしまう。

「気が付くとまずいから、猿轡と目隠しもな。」
制服のズボンを切り裂き、猿轡と目隠しをして、床に転がす。

 「で?どうする。」
 「さっさとずらかろうぜ。」
2人が見張りをしている男に尋ねた。この男がリーダー格らしい。

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