怪しく光る瞳−17

2003年1月7日
主将を除く他の部員は、シャワーもそこそこに、
これ幸いと道場を後にする。

 「何をしている。さっさと面をつけろ。」
「おっす。」
俺は慌てて面をつける。
こうなればとことんしごかれるしかない。
「お願いします。」
深々と礼をすると、俺は蹲踞の構えで待機する。

ゆったりと田村先輩は前に進むと、
 「こい。性根入れてかかってこいよ。」
どうやら根性を決めないと殺されかねない。

ふらつく足を踏ん張り打ち込み続けるが、
いとも簡単に交わされ、吹き飛ばされる。
 「おらおら。なめとんのか。」
面に小手に胴に、そして突きで留め。
何度も突き飛ばされながらも、
ふらふらと立ち上がり打ち込みを続ける。
そして、最後に竹刀を飛ばされ背負い投げ。

俺は道場の床板にたたきつけられた。
田村先輩が主将に命ずる言葉を聞きながら、
だんだんと意識が遠のいてゆく。

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