怪しく光る瞳−16

2003年1月6日
大学も夏休みに入り、毎日稽古に励んでいたある日。
 「今日はOBの田村正次先輩がご指導にいらっしゃった。
  みんな気合い入れて稽古に励めよ。
  先輩一言お願いします。」
「新顔も揃ってるようだな。
 俺は第35期主将の田村だ。
 現主将の暁ほど俺は甘くないから覚悟してこいよ。」
 「あした。」
さすがに、全部員緊張気味である。

体育会とゆうやつは、上下関係が厳しい。
特にうちの大学は厳しいのだ。
OBは我々にとって神に等しい。
その言は絶対である。
ましてや伝説の田村先輩。鬼のように強い。
案の定、地獄のような稽古だった。

稽古が終わった時には、
部員全員がまともに立ってることも辛い状態だった。
「なっとらんな。おまえら。
 黒金、残れ。後は解散。」
 「あした。」
なんで俺だけ居残りなんだ。
俺は必死で田村先輩に向かって行ったぞ。
立ってるのもやっとなのに。

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