怪しく光る瞳−6
2002年12月27日「はじめ。」
今度は俺が下段の構え。
稲村の上段に対抗して間合いを曖昧にする。
下段の相手は初めてなのか稲村が躊躇する。
俺は前後に間合いを変化させながら徐々に間合いを詰める。
「めーん。」
焦った稲村が面を打ってくる。
再度、竹刀で交わしながら、返す刀で左胴。
「どうー。」
ビシッと鋭い音とともに胴が決まった。
赤旗が三本挙がる。
「胴あり。」
開始線に戻るのを待って、
「二本目はじめー。」
二本目は、稲村が上段の構えを躊躇している。
すかさず、俺は飛び込み、
「めーん。」
またもや、赤旗が三本。
「勝負あり。」
まずは一人抜き。
残りの経験者三人にも勝ち抜き、一回生では俺がトップか。
「次、二回の矢野行け。」
主将が二回生の先輩を指名する。
しかし、いきなり二回生の先輩を相手にするのはやりにくい。
が、勝負は勝負。
「はじめ。」
「きぃぇー。」
さすがに一回生とは迫力が違う。
竹刀の先で激しい競り合いが始まる。
面、小手と激しい攻めを交わしながら、
俺はチャンスを待つ。
一瞬の隙を突いて飛び込み胴。
赤旗が三本。
「胴あり。」
「二本目始め。」
先輩の目つきが変わってくる。
先輩の打ち込みを受け止め、つばぜり合いから
後ろに飛びながら面。
旗が振られる。打ち込みが甘かったか。
追いかけてくる先輩は、面を打ち込みつつ俺を突き飛ばす。
後ろ向きに飛んでいる俺は、そのまま場外まで跳ね飛ばされる。
周囲で正座して試合を見ている一回生の列に突っ込む形だ。
「場外、やめ。」
一回の連中に詫びながら急いで開始線へ戻る。
「はじめ。」
合図と同時に先輩が面を打ち込んでくる。
俺は身体を交わしながら胴を抜く。
赤旗が三本。
「胴あり。やめ。」
「矢野、何やっとんじゃ。一回相手に。」
三回生のヤジが飛ぶ。
矢野先輩の刺す様な視線が俺を貫く。
入部早々にまずいかもしれない。。。
今度は俺が下段の構え。
稲村の上段に対抗して間合いを曖昧にする。
下段の相手は初めてなのか稲村が躊躇する。
俺は前後に間合いを変化させながら徐々に間合いを詰める。
「めーん。」
焦った稲村が面を打ってくる。
再度、竹刀で交わしながら、返す刀で左胴。
「どうー。」
ビシッと鋭い音とともに胴が決まった。
赤旗が三本挙がる。
「胴あり。」
開始線に戻るのを待って、
「二本目はじめー。」
二本目は、稲村が上段の構えを躊躇している。
すかさず、俺は飛び込み、
「めーん。」
またもや、赤旗が三本。
「勝負あり。」
まずは一人抜き。
残りの経験者三人にも勝ち抜き、一回生では俺がトップか。
「次、二回の矢野行け。」
主将が二回生の先輩を指名する。
しかし、いきなり二回生の先輩を相手にするのはやりにくい。
が、勝負は勝負。
「はじめ。」
「きぃぇー。」
さすがに一回生とは迫力が違う。
竹刀の先で激しい競り合いが始まる。
面、小手と激しい攻めを交わしながら、
俺はチャンスを待つ。
一瞬の隙を突いて飛び込み胴。
赤旗が三本。
「胴あり。」
「二本目始め。」
先輩の目つきが変わってくる。
先輩の打ち込みを受け止め、つばぜり合いから
後ろに飛びながら面。
旗が振られる。打ち込みが甘かったか。
追いかけてくる先輩は、面を打ち込みつつ俺を突き飛ばす。
後ろ向きに飛んでいる俺は、そのまま場外まで跳ね飛ばされる。
周囲で正座して試合を見ている一回生の列に突っ込む形だ。
「場外、やめ。」
一回の連中に詫びながら急いで開始線へ戻る。
「はじめ。」
合図と同時に先輩が面を打ち込んでくる。
俺は身体を交わしながら胴を抜く。
赤旗が三本。
「胴あり。やめ。」
「矢野、何やっとんじゃ。一回相手に。」
三回生のヤジが飛ぶ。
矢野先輩の刺す様な視線が俺を貫く。
入部早々にまずいかもしれない。。。
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