怪しく光る瞳−5

2002年12月26日
今日は二度目の稽古だ。
経験者の腕試しがあるそうだ。

「ドン ドン ドン ドンドドドドド ドン。」
稽古の開始を告げる太鼓の音。
体操と素振りの後、
「整列。」
「試合形式で一回の腕を見せてもらう。
 主審は川端、副審は木村と後藤。
 稲村と黒金は準備しろ。」

審判は三回生。
いきなり俺かよ。
面を着け、開始線へ。

 「お願いしまーす。」
一礼して蹲踞。
「始めー。」
相手の稲村は二段だそうだ。
おもむろに上段の構え。
俺は間合いを気にしながら前後に揺さぶりをかける。
 「やー。」
「すぃー。」
間合いの取り合いが始まる。

「めーん。」
稲村が打ち込んでくるのを竹刀で交わしながら
返す刀で左胴。
 「どうー。」
副審の赤旗が挙がる。
残りの二人の審判は腕を下ろした状態で両手の旗を振る。
無効の合図。

互いに打ち込みつつも決定打が出ない。
「場外、やめ。」
勢いで稲村がエンドラインを越えたため場外反則。
両者は開始線へ戻る。

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