霧の彼方−6

2002年10月14日
「今日が5年目の二人で祝う誕生日なんだよね。」

「そうだな。5度目になるんだな。」

「ちゃんとプレゼントは用意したよ。」

「ありがとう。嬉しいよ。」

「一生懸命選んだんだから。気に入ってもらえるいいけど。」

「浩二がくれるものは何だって気に入るさ。」

「へへ。言ってくれるじゃないの。」

「はは。」
俺は少し照れて窓の外を眺めた。
霧は少し薄れたようだ。

「ほんと。楽しかったよな。あっという間だったね。」

「そうだな。早いもんだな。」
俺は胸につかえるものを言葉にできず、ただ相づちを打つ。
この違和感は一体。。。

「徹?僕のこと好き?」

「当たり前じゃないか。」

「やだ。ちゃんと言ってよ。」

「何なんだよ。」

「言葉にして聞きたいんだよ。ねぇ。」

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