霧の彼方−3

2002年10月11日
「え?おまえ。。。」

「もう、5年になるんだよなぁ。」

「え?」

「徹と付き合いだしてから。」

「いきなり何言い出すんだよ。」
いつもマイペースな浩二に、俺は主導権を握られっぱなしだ。

「楽しかったよね。ずーと。」

「突然なんなんだ。」

「だって事実なんだもん。」


俺が浩二と付き合いだしたのは5年前のゴールデンウィークからだった。
その時、俺は悪友に誘われて乱交パーティに参加していた。
タチが足りないからどうしても来てくれと泣きつかれたのだ。
とりあえず、悪友の部屋に行ったものの、
俺は気が乗らずに壁に背をもたせ掛けてぼんやりとタバコを吸っていた。

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