霧の彼方−2

2002年10月10日
いつかは死ぬぞと忠告されているのだが、
ハンドルを握ってしまえばそんなことは眼中にない。
振動、騒音、G、流れる景色、一種のナチュラルハイ状態なのだろう。

しかし、高槻のバス停付近を通過するとき、突然濃い霧が辺りに立ちこめ
俺は緊張しつつアクセルをゆるめた。
ほとんど視界が利かない。

伸ばした腕の先が見えないようなホワイトアウト。
まるで雲の中に突っ込んだかのような状態だ。
俺は速度を落としつつ、走行車線へと車線変更した。

「どうしたの?」
助手席の浩二が眠たげな目をこちらに向けながら問う。

「ん?あれ?」

「何、狐に摘まれたような顔してるの?」

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