退屈な日々−3

2002年9月30日
「何か運動でもしてるのかい?」

「運動ってほどのこともないんですけ、
 ジョギングとウェイトトレーニングを。」

「ふーん。前に住んでいたところは広かったのか?」

「そうですね。ここのアパートよりは広かったですね。
 それに、もう少し設備も整っていたし。」

「そっか。ここのオーナーは若いから、
 あんまり気が利かないんだよな。」

「そうみたいですね。」
たわいない会話を続けながら、俺はヤツの身体を舐めるように眺めた。

若い身体は艶やかで、うっすらとかいた汗が
肌をなまめかしく光らせている。
思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。
自分自身も少し変化している。

ヤツは、俺の視線の意味を理解したようで、
頬を染めてうつむいてしまった。
モジモジと居心地が悪そうだ。

俺は意を決して、ヤツを後ろから抱きしめ
首筋に息を吐きかけた。

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