退屈な日々−2

2002年9月29日
そんなある日、俺の部屋に突然の侵入者が現れる。

「なんだ?おまえは。」

「こんにちは。今日、こちらに越してきたものなんですけど。」

「ふーん。あっそ。
 まぁ上がれよ。俺も暇だし。」

「いいですか?おじゃましまーす。」

若者らしい図々しさで部屋に上がり込み、
日当たりの良い窓辺にちょこんと座った。
座布団などといった気の利いたものはない。

「ミネラルウォーターしかねぇけど。」
俺はそう言って、ミネラルをヤツに押し出した。

窓の外では蝉時雨がうるさいくらいだ。
20歳にも満たない幼い顔に似合わず、
身体はそこそこで、筋肉が適度についている。

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