続・青いうさぎ-20

2002年8月26日
「しかし、そんなはずが。。。」

「本当に、太郎と次郎なのか。」
ろれつの回らない重い口で尋ねる。

「そうだよ。
この身体のとき、俺は夕紀って呼ばれてるけど。」

「そう。俺は太郎だよ。
俺もこの身体のときは暁って呼ばれてる。」
二人は、懐かしそうに身体をすり寄せてくる。

「そうか。」

「この間はありがとう。夢かと思ったんだが。」
俺は、あの時のことを思い出しながら答える。

「気持ち良かったよね。この間は。」
やはり、俺の心を読んで答える。

「徹さんの部屋では、ずっと、かごの中から覗いていたもの。
他の男に組み敷かれているのを。」
夕紀がポツリと言う。

俺は、顔が火照るのを感じながら、うつむいた。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索