続・青いうさぎ-18

2002年8月24日
通路の奥に「ショットバー ブルームーン」のネオン。

激しい動悸が身体を駆け抜ける。
はやる気持ちを抑えて、ゆっくりと通路に入る。

あの軽い目眩。同じだ。
そして、鋼鉄のドア。
バクバクする心臓を押さえながらドアを引く。
また、軽い目眩。

「いらっしゃいませ。お待ちしてました。」
同じバーテンがにっこり微笑む。

「ありがとう。」
俺は、前と同じ席に着く。

「ジンロックですね。」
バーテンは手際よく氷を削り始める。

あの時とまったく同じシチュエーション。
ただ、違うのは奥に座っていた二人の男がいないこと。
少し、がっかりしながら俺は、ジンを喉に流し込んだ。

鼻にジンの香りが広がり、喉が熱くなる。

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