続・青いうさぎ-6

2002年8月12日
一瞬の光の帯でしかなかったが、
その光の中にサブリミナル効果さながらに、
たくさんのウサギを見たように思えた。

その瞬間、今俺が手に持つウサギたちが、
さっきエレベーターの中にみた奴らと
同じ仲間であると直感的にかんじた。

「そうか、全部こいつらのせいなんだ。」
そうとしか思えなかった。
いまさらどうにも成らないと感じつつ、
でももうこれ以上こいつらと係わり合いたくはなかった。

バスケットをその場において、
とりあえず自分の部屋までたどり着いたものの、
緊張のせいか手がガタガタ震え
鍵穴にうまく鍵が納まらない。
ようやっとの思いで部屋にはいる、
明かりをつけ安堵のため息をつく、
紛れも無く自分の居場所であった。

テーブルには朝飲んだコーヒーのカップが
そのままおかれ、その横には読みかけの朝刊が
無造作にちらかっていた。
半開きのカーテン、すべてが朝部屋を出た時のままであった。

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