青いうさぎ−8

2002年7月26日
おもむろに前の男がベッドの脇に立って、
俺の身体に手を触れた。

その時、初めて俺は何も身に付けて
いないことに気が付く。

「畜生。どうしようってんだ。」

半分以上パニックに陥りながら、
声にならない声で叫んだ。

男は触れるか触れないかの瀬戸際で、
胸からへそにかけて指を滑らせる。

つま先から脳天まで痺れるような快感が走る。

「やっぱり。感度いいや。」

後ろから覗き込むように若い方の男がささやく。

へそから脇腹、脇腹から太股、
そして、耳から首筋へゆっくりと
男は指を滑らせ続ける。

俺は快感にあらがいながら身動きもできず、
声にならない声で叫ぶ。

「やめろ。」

「何言ってんの。こんなに元気なくせに。」

若い方の男は、ニヤニヤしながら
俺のモノを指さしていやらしく笑う。

「ククク。ずっとやりたかったはずでしょ。」

俺は、不意を突かれて、抗うすべもなく
目を閉じた。

そして、突き上げるような更なる快感。

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